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夏の登攀

今週もでかけてきました。
去年は村の役があり、ほとんど山に行けなかったので、気持ちは山へ山へ・・・だったのですが。

まえほきたおね4ほうしょうめんへき ほうじょうしんむらルートというのは、
日本のフリークライミング黎明期に初めてフリー化された記念すべきマルチピッチルートということで
Mちゃんはずっと行ってみたかったところでした。
わたしは登攀の意欲は最近なかったのですが、ロープも登攀具も全部持ってくれるとのことで、重い腰をあげました。
この夏の天気が望めるのは今週が最後かもしれないということで、荷物を極限に減らし2日間で抜けるつもりで出発しました。

往路、下道を間違えて時間を食いながらあかんだな駐車場に2時すぎに到着。
ところが、駐車場ゲートは3時から。4時半にはバスが出発という時間の刻みで仮眠がほとんどとれず。
5時すぎに上高地に入ることができ、7時10分しんむらばし到着。

先週買って帰った5.10のキャンプ4の靴は足型が変わっており、とても痛くなってきて先行きが不安。
痛いとこにパットを当てたりしておくまたしろに向かう。
パノラマ新道との分かれ道で明日の分も含めて水を二人で5リットル汲むと急に荷物が重くなった。
なかはた新道の急な尾根を登りきってやっと北尾根が見えることには12時になっていた。

まえほ4ほう

ここから草をかき分けて北尾根方面へトラバース、雪渓に到着。
せっけいわたる

ここ最近暑かったせいか、心配していた通り雪渓とC沢の雪渓は切れている。
割れ目をさけて雪渓を横断、C沢の岩にMちゃんが飛び移った。
思い切って飛べと言われて飛んだが、落ちた!・・・
雪渓と岩は背丈ほどの割れ目で脱出は簡単だったが、あちこち切り傷や打ち身ができ、生きて帰れるんだろうか・・・

それからC沢のガレを慎重に登るが、緊張で喉がからからになり、「待ってくれ〜」という声も出ない。
Cさわつめ

ルートの基部に13時半着、Mちゃん登攀開始。
最初の3ピッチも久々のわたしは十分怖くて引き続き喉からからだけど、Mちゃんは楽しそう
さいしょのピッチ

うえのピッチ

ハイマツテラスに到着、15時。
ここにビバークの予定だったがまだまだ明るいし、天気も良好だから続きを登攀。
核心の4ピッチ目、Mちゃんは荷物を持ったまま普通にフリーでさっさと抜けて行ったが、後続のわたしはAOもし、ぶら下がりもし、
ほんまの必死のパッチでなんとか抜けた。
その後のトラバースルートも、相当怖かったが、Mちゃんは楽しい、面白いと喜び、わたしは、こんなところにルートを作った人はほんまに頭おかしいんちゃうかと思いながら、なんとか7ピッチをついて行き、16時半終了。

そこから、またガレを死にそうな気持ちで上へ上へと歩き、17時くらいに二人がゆったり座れそうな平な場所を見つけて、ビバーク開始。カムで支点をとりセルフビレーを取った。シュラフなしのビバークはわたしは初体験。ロープとザックを敷いて寝ようと試みるが、膝の中が攣って爆発しそうになり、そうこうしているうちに足がきんきんに冷えてきて、結局ねることを諦めた。お湯を沸かし飲み物を飲んだりしてなんとか時間をやり過ごし朝を迎えた。

ひので

そこからまた神経を使うガレを稜線に向かい、4ほうに出た頃に、北尾根を登ってきたガイドとお客さんたちに出くわした。
ルートファインディングを放棄しついて行き、まえほの頂上に出、一般登山客に出会ったところで生きた心地が戻ってきた。

やりときたほとからさわ

おくほとからさわだけ

やりそふと

昔、いなこと一緒に登攀してたころのモチはすっかり無くなってしまっていることに気がついた。
あの頃は、山岳会の仲間やいなこがいて向上心や好奇心があったのに、今はついていくことで必至なだけで、生きた心地がしなかった。確かにMちゃんのおかげで実力以上の経験はさせてもらえるんだけど、帰ったら血尿は出るわ、肩こりでめまいはするわ、体重は2kg減ってるわで、○イザップのダイエットどころではありません。当分怖いところは行きたくないです。

ふとんの上で、足を伸ばして、汗をかきながら猫と一緒に寝られる幸せをほんとうに噛み締めることになった山行でした。

だれか、マナザップに入会して山につきあってあげてください。







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夏山と俳句の旅

久々に準備して、一回行ってみたかった、あさひ〜ゆきくら〜しろうまの縦走に行ってきました。

1日目 れんげおんせん〜あさひ
 向かうべき稜線を目の前に、どんどん下り湿原帯に到着。
しつげん

登り開始後、1時間ほどで、靴のさきっちょがほつれて穴が空き靴下が見えていることを発見。
よく見るとあちこちボロけて崩壊寸前の様子。
夫はここで、「縦走にくるのにその靴をはいてくるなんてありえない 崩壊したら速攻引き返す」と説教を始めた。
言い訳をすると、他のことに手一杯で靴に頭が回らなかった。
思えば、7〜8年、縦走も沢も岩も海外も全部この靴で行きました。
雨降ったらやばい。石とか普通に入ってくる。


   靴ほつれ みつけてびびる 一日目


登りは湿原→樹林帯→お花畑の草原→がれと変化しますが、どこもお花で行き交う人々は撮影にいそしみなかなかすすみません。
みずばしょう


   夏山や 清水の一杯 空あおぐ
   夏山や 高鳴る気持ちも 担ぎあげ


せっけい

8時間歩いてテン場着。

2日目 あさひこや〜ゆきくら〜しろうま〜しろうまおおいけ

つき


  朝霧の モルゲンロート 劔と月

快晴で、遠く劔や白山を見ながら5時出発。
季節柄か、学生さんのワンダーフォーゲル合宿が多くいました。
夫は、女子が多いパーティをしきりに羨ましがり、過去の自分を重ねていました。
学生さんになって一句。

   山と恋 標高あげて うきうきと


がれ場を通過すると、こまくさの群生地を通りました。
30年ぶりに再来した夫は大はしゃぎで同じような写真を撮りまくりました。
こまくさ
通りがかりのおっちゃんによると、こまくさは、強酸性の地に咲く生きる戦略にたけた花だそうです。

   稜線の 可憐なこまくさ 逞しく

しかし、休憩ポイントで一緒になる単独の女性にも関心をもち、一人で縦走してたらどうやって話しかけるかの妄想にふける夫へ一句。

   わが夫 こまくさよりも 山ガール
   やれ負けじ イケメン探し 稜線上


しかし、単独で重い荷物を背負った女性がたくさんいるのに驚きます。

しろうまに到着し、くつろいでいると、花嫁と新郎が登場し、突如結婚式が始まりました。
花嫁からのサプライズだそうで、居合わせた登山客で拍手しました。
他人ながら、花嫁の尻に敷かれそうな新郎になぜか夫は同情していました。

   白馬で 尻にしかれる 新郎かな

お幸せに!!

はくばおおいけへの稜線で、雷鳥の家族に会いました。
かわいくてかわいくて、なぜか家で留守番している猫達に重なりました。
らいちょう
小さくてわかりにくいかな。
子沢山で羨ましい。

11時間歩いてテン場着。
一人1000円は高いなあ・・・

3日目 はくばおおいけ〜れんげおんせん

6時出発、8時半着。

靴とともに無事に下山し、帰りにさっそく新たなモデルの5.10キャンプ4を買って帰りました。

おうちに戻ると居間は30度超え。
なんちゅー暑い夏でしょう・・・



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